コルネットの種類や特徴について
1.コルネットの特徴と種類について
コルネットはトランペットの仲間の楽器です。トランペットと似たような外見をしていますが、トランペットに比べて非常にやわらかい音色で、色っぽい音を出すこともできます。機動力が優れていることも特徴で、トランペット以外にもクラリネットやフルートなどと同じような速いパートを演奏することもあります。
管体が短いことから、小学生などの初心者にとっては、正しい構えを身に着けやすい楽器で、トランペットの前にコルネットを吹いて練習されることもあります。
コルネットにはB♭管とE♭管があり、吹奏楽ではトランペットと同じB♭管がよく使用されます。E♭管のコルネットは、別名ソプラノコルネットとも呼ばれており、高音域のきらきらとした華やかなパートを担当することが多いでしょう。
コルネットは、フランス、ロシアの作曲家に好まれている楽器で、それらの楽曲で頻繁に登場します。他にもイギリスの金管バンドでは、トランペットに代わり、コルネットが主役として主旋律を演奏することがあります。
とはいえ、吹奏楽やオーケストラでは、専用のコルネット奏者が演奏することは少なく、基本的にはトランペットと持ち替えで場面や音色に応じて使い分けられることが多いでしょう。
2.中古のコルネットの価格について
中古のコルネットはおおよそ3万円から30万円ほどの間で売られています。吹奏楽やオーケストラにおいて、トランペットの持ち替えとして購入する人が多いでしょう。とはいえ奏者自体は少ないため良い状態のものが販売されるとすぐに売り切れてしまう場合があります。金メッキのものと銀メッキのもの、どちらも市場に出回っているので、自分のお気に入りのものを見つけることができるでしょう。
コルネットはトランペット同様、塗装やメッキの種類によって音色が大きく変わります。メーカーによっても、吹奏楽やオーケストラそれぞれに向いた音色のものが発売されていますので、楽器店に行く前に、コルネットのメーカーや型番について調査しておくと良いかもしれません。初心者であれば、YAMAHAのお手頃なものでも十分な練習の相棒になります。実際に吹いてみて、伸びのある柔らかい音が出るものを選びましょう。
本格的にバンドで使用したいという場合は、伝統あるブランドのベッソンや、力強い音色を出すことができるジュピターのコルネットを選びましょう。それまで演奏されてきた環境や奏者によって、吹きやすさや音色が大きく変わってくるため、ぜひお気に入りの一本を見つけたいですね。
3.コルネットを高価買取してもらうコツ
コルネットはトランペットなどと同様に管の外側の汚れが目立ちやすい楽器です。特に金メッキの場合は、細かなキズでも目立ってしまう場合があります。汚れがある場合、査定金額が大きく下がってしまうこともあるため、ポリッシュやクリームなどをタオルに着けて磨くようにし、目立つキズは楽器修理店にて直してもらうようにしましょう。
トランペットの管が1回巻きであるのに対し、コルネットの管は2回巻きになっているため、管の間の細かな部分はよく埃がたまっていたり、サビが発生する場所です。入念なチェックを行い、楽器をなるべく新品の状態に近づけるようにします。
長年使用していないことにより、スライドが固くなってしまっている場合は、スライドグリスと呼ばれるクリームを管のところに少量塗りつけ、軽くスライドさせるようにします。
トランペットよりも深みがあるマウスピースには、専用の水溶液につけて洗い、清潔な状態にしておきましょう。
楽器の買取は、楽器本体の状態のほか、ケースや付属品が収納されているかどうかによっても金額が変わってくることがあります。
お手入れ用品のほか、保証書なども楽器と一緒にケースに同封して、査定に出すことをおすすめします。