チューバの種類や特徴について
1.チューバの種類や特徴について
とにかく大きい金管楽器として知られるチューバですが、大きく分類して楽器の持つ調子により分けられます。
B♭チューバ
中学校や高等学校によく置かれているチューバです。
同じB♭チューバでも小さいサイズの物もあり、初心者や小学校での鼓笛隊等で利用されています。
Cチューバ
B♭チューバよりも長2度高く、音程が高い分楽器の持つ響きや音の輪郭がはっきりしており、大編成での吹奏楽やオーケストラのみでなく、ソロ演奏や小編成のアンサンブルにも適しています。
E♭チューバ
通常サイズの上記二つより小型であり、B♭チューバよりも4度高く、柔らかい音色が特徴です。
吹奏楽のみならず、金管バンド(金管楽器だけのバンド)、特にブリティッシュスタイルと呼ばれているバンド形式には欠かすことの出来ない楽器です。
一般的によく見られるものを上げましたが、ベルリン生まれのウィンナチューバやマーチングバンドでよく見られるスーザフォンやマーチングチューバなど、仲間はたくさんあります。
また、音階を変える為の構造としてピストン式だけではなく、ロータリーバルブ構造の物も広く利用されています。
2.中古のチューバの価格について
とにかく楽器が大きく新品の値段が高価ですので、「中古で安いチューバ」というものがあまり存在しません。
新品価格は大手国産メーカーのB♭チューバで36万~120万程度、有名な外国製のものでは100万以上が基本です。
中古品で通常の使用に耐えうるものでも安くて40万程度~、になると思われます。
また個人で購入するレベルの商品が80-100万以上の新品価格であり、個人で購入する方も少なく出まわりにくい為、中古品であっても価格が下がりにくくなっています。
中古チューバの価格の判断基準としては
・メーカー(安心の日本製・格安のとある国製・世界的に有名なドイツ製他)
・形状(楽器の調子・ピストン式がロータリー式か等)
・管体に使用されている材質(イエローブラス、ゴールドブラス等)
等になりますが、チューバに関しては楽器が大きいため、キズやへこみ、メッキの剥げ等が大変多い事も想定されます。
ご購入をご検討される際は、凹みの位置や傷の程度、またそれらの影響で可動箇所が動きにくくなっていないか等を見極めた上での価格を基準として下さい。
3.チューバを高価買取してもらうコツ
・管体のキズや汚れ、腐食の程度はどうか
先にお話したように、楽器そのものが大きいのでキズや凹みも多くなってしまうものです。
ピストン部分の手汗の付着を防ぐ為のプロテクターはもちろんですが、野外での演奏時に保管しておく場合、地面に直接おかない様にする等心がけて下さい。
・管体を接着しているハンダやロウは外れていないか
金管楽器の管体は、強度を上げるために【ハンダ】や【ロウ】と呼ばれるもので接着されています。
これが長期の使用により外れていると、管体の強度が下がり、管体が曲がることもありますし、演奏した際に離れた部分が振動して雑音がすることがあります。もちろん減額対象です。
もし外れている箇所があれば、最寄りの楽器店へ行き修正してもらいましょう。
・ピストン(ロータリー)や抜き差し管の動きはどうか
音程を変えるために動いているピストンやロータリー、またチューニングを合わせるために抜差しを行う各抜き差し管が可動するかどうかが非常に重要なポイントです。
普段からの掃除も大切になりますが、もし動きにくくなっている場合は、最寄りの楽器店へ持ち込み、修理を行ってから買取ってもらいましょう。