トロンボーンの種類や特徴について
1.トロンボーンの種類や特徴について
トロンボーンと言えば、金管楽器の中でも目立つ「スライド」を利用した楽器ですが、ピッコロ~コントラバストロンボーンに加えピストン式のバルブトロンボーンやドイツ式等、実はたくさん種類のある楽器です。今回は、ポップスや吹奏楽でよく利用されるもののみ抜粋してご説明致します。
テナートロンボーン
トロンボーンの基本形であり、B♭管です。吹奏楽だけでなくジャズやポップス等、様々な用途で使用されています。
テナーバストロンボーン
テナートロンボーンにF管を加え、ロータリーバルブにより管体の切り替えを行う事により、低音域が出せるようになります。
管体がテナートロンボーンより太くなる為、より太い息が必要です。
バストロンボーン
テナーやテナーバストロンボーンよりも大きいベル、太い内径を持ち、より低音域に特化したトロンボーンです。
楽器によっては、ロータリーバルブが二個装着されているものもあります。
楽器の構造も様々であり、特殊なトロンボーン(チンバッソ他)もあれば、ロータリーバルブの構造も各社様々(セイヤー・バルブ、ハグマン・ロータリー、CL2000バルブ、Vバルブ他)です。
2.中古トロンボーンの価格について
「中古のトロンボーン」と一言で紹介するにも、上記で紹介した様に種類が様々です。
日本で普及しているブランドからトロンボーンプレイヤーにとって非常に有名なブランドまで幅があり、メーカー・材質・販売時期によって様々です。
大手日本メーカーのテナートロンボーンでは新品価格で10万~30万程度ですが、外国製の新品定価は40万程度、それ以上の金額となっていることもあります。
また、珍しい外国製ともなると日本に入荷してくる数が少ないものもあり、中古であっても値段があまり下がっていない事も起こります。
トロンボーンを中古で購入される際には
・メーカー(安心の日本製・ジャズ楽器で有名な米国製・歴史のあるフランス製他)
・楽器の形状(ジャズ・ポップス向けのアルト、テナー・吹奏楽~クラシック向けのテナーバス、バストロンボーン他)
※テナー/テナーバスの場合…ロータリーの形状、ロータリー可動部が紐式かロッド式か
・管体に使用されている材質(ゴールドブラス・イエローブラス・レッドブラス等)
・ベルの大きさ
・スライドの動かしやすさ等が判断基準となります。
3.トロンボーンを高価買取してもらうコツ
・管体のキズや汚れ、腐食の程度はどうか
他の楽器に比べ長さのある楽器ですので、スライドやチューニング管等気づかずにキズやへこみが付く場合があります。
また、構えた時に楽器を持っている左手の部分が手汗や油分によって腐食していくことがあります。トロンボーン用のプロテクターを付けて演奏を行う等、対策をしましょう。
・管体を接着しているハンダやロウは取れていないか
金管楽器の管体は、強度を上げるために【ハンダ】や【ロウ】と呼ばれるもので接着されています。
これが長期の使用により外れていると、管体の強度が下がり管体が曲がることもありますし、演奏した際に離れた部分が振動して雑音がすることがあり、もちろん減額対象です。
もし外れている箇所があれば、最寄りの楽器店へ行き修正してもらいましょう。
・スライドやロータリーの動きはどうか
一番のポイントとなるのがスライドの状態です。
始めにお話した様に凹みが原因となっていることもあれば、長期の使用による楽器のゆがみや内部の汚れで動かしにくくなりますので、「途中でスライドが止まってしまう」「何か引っかかっている感じがする場合は、最寄りの楽器店にて修理・掃除をしてもらいましょう。