1.ピッコロの特徴と種類について

ピッコロは数ある管弦楽器の中でも非常に小さく、軽量な木管楽器です。その見た目の通り、イタリア語で「小さい」という意味を持っており、全体が硬質な木でできています。楽器別で分類すると、フルートの仲間とされており、フルート同様高音パートを担当することの多い楽器です。管弦楽の中では最高音部を持つ楽器とされており、管はおおよそ35cmほどしかなく、フルートの一オクターブ上の音を出すことができます。ピッコロは演奏の音域が高いことから、「オーケストラなどで全楽器が演奏していても、ピッコロが音を出すと必ず聞こえる」と言われるほど目立ちやすい楽器です。

分類としてはフルートに属されますが、ピッコロとしての大きな違いといえば、頭部管と呼ばれる息を吹き入れる部分の材質の違いがあります。頭部管は主に木製と金属製があり、金属製はフルートと同様の形をしています。一般的に、木製は金属に比べ、柔らかく豊かな音色を奏でることができ、オーケストラなどでも音が響きすぎず合奏に一体感を出すことができます。

また管材材質にも種類があります。一般的によく知られているのは、グラナディラと呼ばれる木材でオーボエやクラリネットなどの楽器の管体としても用いられています。

2.中古のピッコロの価格について

ピッコロは安いものであれば10万円にも満たないものから、高いものであれば60万円ほどするものがあります。フルート奏者であれば、フルートと同時に中古でも一つは持っておきたい楽器でもあるでしょう。パウエル、ブラウン、パールなど様々なメーカーによって製造されていますが、初心者から中級者であればＹＡＭＡＨＡの比較的安いピッコロでも十分音が出せるといわれています。ほとんどのピッコロがグラナディラと呼ばれる木でできているため、それまでの演奏環境や年数などによって一本一本での個体差が大きい楽器でもあります。ものによっては、新品よりも深みのある音が出せるものもあるため、ぜひ販売店で試奏してお気に入りの一本を見つけたいところですね。

ピッコロは吹奏楽やオーケストラなど、ピッコロ奏者としてはあまり演奏されない楽器であるため、初心者はフルートから練習してみることをおすすめします。

管体は木製である場合が多いですが、頭部管と呼ばれる吹き込む部分が木製・金属製でわかれているため、販売店によってはどちらかしか置いていないこともあります。

事前にどのようなピッコロがほしいのかを調査しておき、自分にあったピッコロを購入するようにしましょう。

3.ピッコロを高価買取してもらうコツ

ピッコロはフルートとは違い、管体が木製であるものが多いため、見えないところにキズがついている場合があります。そういったキズやヒビについては、修理店にて修理をしておくようにすると高価買取してもらえることが多いでしょう。管全体をクロスで磨いて、楽器を綺麗な状態にすることで美品として取り扱ってもらうことができ、価格も上がることがあります。特に指で押さえるキイの部分は、黒の管体に銀のメッキであり、指紋や汚れが目立ちやすい部分でもあります。

買取してもらう販売店が決まっている場合は、いつの年代のものか、頭部管の材質はなにか、どのような状態か、など詳細を事前に伝えておくことで、どのくらいの価格で買い取ってもらえるか教えてもらえる場合もあります。

また、お手入れに使う付属品が多い楽器でもあるため、買取に出す際は細かな付属品も一緒にケースに同封するようにしましょう。セットで買取に出すことで、高く買ってもらえる確率が上がります。

また販売メーカーが多いピッコロでは、買取強化をしているメーカーが指定されている場合もあります。楽器店のＨＰなどを参考に、高く買い取ってもらえるところを絞り込むと、思っていたより高い価格で買い取ってくれることもあるでしょう。