木管楽器の種類や特徴について
1.木管楽器の種類や特徴について
木管楽器、と呼ばれているものが全て木製なのか、と聞かれると、そうではありません。
現在では大きく分けると
・フルート・ピッコロ・サックス(正しくはサキソフォン)・クラリネット・オーボエ・ファゴット他
になりますが、共通するのは「唇の振動によらない方法での発音を行う管楽器」である、と言う事です。
また同じ楽器でも出せる音域により様々あり、
・フルート…フルート、アルトフルート、バスフルート他
・クラリネット…E♭クラリネット、B♭(ソプラノ)クラリネット、アルトクラリネット、バスクラリネット他
・サックス…ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックス他等様々です。
金管楽器は「マウスピース」と呼ばれるものに唇を当てて、その唇の振動により発音しますが、
・フルート…吹き込み口への送風による振動
・クラリネット、サックス…マウスピースと「リード」との間への送風により起こる振動
・オーボエ、ファゴット…リード同士の間への送風により起こる振動
が発音元となり、管体を通ることで楽器の音が鳴ります。
オーボエやファゴットなど、リード同士の振動により鳴る楽器の事を「ダブルリード」と総称する事もあります。
2.中古の木管楽器の価格について
木管楽器として一括りでのご紹介となるとかなり幅のあるものになりますので、各ポイントを一種類ずつご説明致します。
・フルート…管体が基本的には金属(銀や洋白等)で出来ているので、年数と共に劣化が進み、管体の腐食が進んでいるものが多くなっています。当時の価格が20万程度でも、中古で2-3万であることも多々あります。
・クラリネット…管体が木製であることが多いのですが、中古品の場合は管体が割れていたり、洋白製のキィが腐食していたりと状態が良くない事もあります。管体やキィの状態もですが、タンポ(息の抜ける穴を抑えるもの)の状態にも気を付けて下さい。
・サックス…管体が金属で出来ているので、メッキの剥げや金属疲労等、状態が良くないものもありますが、ジャズやポップスを演奏されるプレイヤーにはそれこそが「味」であったりもします。又、サックスには「ヴィンテージ」と呼ばれプレミア化している楽器が非常に多く、当時の定価以上の値が付いている事もあります。
・オーボエ・ファゴット…個人所有率がとても低い楽器ですので、中古に出回る事は少ないのですが、もし見つけた際は使用年数やキィ全体のバランスに注意しましょう。
3.木管楽器を高価買取してもらうコツ
・管体はきれいな状態であるか
フルートやサックスは金属製ですので腐食が起こり、クラリネットやオーボエ・ファゴットは木製ですので楽器本体の「割れ」がある事があります。
常日頃から管体の拭き上げや管内の水分を取る事が大切です。
もし「割れ」が一度でも起こってしまうと、例え修理をしたとしても販売時には「割れ修理痕有」との表記になりますので、注意して下さい。
・タンポの状態はどうか
木管楽器はトーンホール(息の抜ける穴)を指で抑える箇所と、タンポと呼ばれるものが抑える箇所があります。
タンポは消耗品であり、水分や汚れが溜まると膨れ上がりきちんと抑えられなくなり、最終的には破れてしまいます。
もしも破れているタンポを見つけたら、楽器店へ持ち込み修理してもらいましょう。
・キィ全体のバランスはどうか
木管楽器の大きな特徴として、様々なキィ同士が連携して一度に複数のトーンホールを抑える構造になっています。
この全体のバランスが崩れると、例え新しい楽器でも音が鳴らない場合もあります。
自身では気づかない事も多いので、買取前に楽器店で一度点検してもらう事をオススメ致します。